30年前、兵器が非兵器社会をもたらす時代が初めて成立した。

一見して大きな矛盾とも見受けられるが、
その根幹は兵器が視覚的な国力掲揚のオブジェとして定着した以外の何物でもなく、
所詮、それはただの殺しの道具でしかないことにいつの日も大きな変わりはない。

兵器はそこにある限り、使役されることを望み続ける。

これより起こった惨劇もそのうちのひとつに過ぎず、
やがて毒を孕んだ雨に抗う人類が手にした技術も、
また、新たな兵器を生み出したのち、多くの命を食むのであろう。